歯科用CTを利用した症例

症例 1

右上第一小臼歯、犬歯あたりに膿の袋を作って(写真1)それが気になると来院されました。

 

部分的、全体的平面のレントゲン写真を撮りました。(写真2,3)
防腐剤が根尖まで入ってない事はわかりましたが、歯の根の先の状況はしっかり確認できませんでした。
ブリッジの支台歯になっていた,かぶせ物をはずし、根の再治療をすれば治る病巣だろうと説明しました。

ただ念のため、CTで立体的にレントゲンを撮影すれば根の状態がもう少しよくわかるでしょうとお話したところ、撮影を快諾していただきました。
CT撮影の結果は(写真4,5,6,7)根の先に歯冠大の病巣を作り、歯の根っこのが溶けている事がわかりました。

これはわざわざ上部補綴物をはずし時間をかけて根の治療をしてもきれいに治らないであろう事がわかりました。幸い周囲は骨組織があったため外科的に膿のふくろを取り去る手術が最善と判断し、「歯根端切除術」を行い(写真8,9)、経過観察しているところです。